睡眠時無呼吸症とは?
睡眠時無呼吸症とは、睡眠中に大きないびきとともに断続的に、呼吸が止まってしまうことを繰り返す状態をいいます。十分な睡眠をとることができず、昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があらわれます。
睡眠時無呼吸症特有の眠気は、居眠り運転による交通事故や労働災害などにつながります。
また、高血圧・心臓病・脳卒中・糖尿病などの生活習慣病の原因となる病気です。
診療の流れ
まずは外来検診
問診などで、睡眠時無呼吸症の可能性を推測します。
睡眠時無呼吸症の病態や合併症、治療法の大まかな説明をさせていただきます。
必要と判断した患者様には、自宅で検査できる携帯型の睡眠中の呼吸をモニターする器械を貸し出し、寝る前に自分でセットして翌朝まで記録します。
返却頂いた後、再生解析して無呼吸があったかを大まかに判定ができます。
異常がある場合、入院して詳しく検査します。
入院での睡眠時無呼吸症の確定診断
正確な診断は、睡眠中の脳波や筋肉の動き、鼻からの気流や胸部の運動、酸素のレベルなどを測定して(睡眠ポリソムノグラフィーといいます)おこなう必要があり、入院検査となります。
これらの情報を睡眠中、連続的にコンピューターに取り込み、解析します。
無呼吸の種類や無呼吸による酸素レベルの低下、睡眠の深さ、寝ている体位による無呼吸の変化などを判定します。睡眠ポリソムノグラフィーは1泊2日の入院検査です。各種センサーを装着した状態で寝ていただきますが、痛みを伴うものは一切ありませんのでご安心ください。
入院検査の流れ
午後6時までにご来院ください。
検査日当日の夕食は、来院前に済ませていただくか、買ってきていただいたものをお部屋で食べていただくようお願いしております。
検査当日にかならずご持参いただきたいもの
当クリニックで用意しているもの
・寝巻き(サイズはM~3Lまでご用意しております。ご自分のものを持参されても構いません)
・バスタオル・フェイスタオル・歯ブラシ(歯磨き粉)・かみそり・ブラシ・スリッパを部屋に、シャワールームにシャンプー・
リンス・ボディーソープを用意しております。
治療について(CPAP療法)
鼻にマスクを装着し、器械(CPAP装置)より空気を送り込んで気道を広げる治療法(図1)です。
簡易で治療効果の高い、睡眠時無呼吸症の一般的な治療方法です。